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寺院は地域に住む人々の集いの場であり、学びの場であり、そして心の拠り所でありましたが、現代では寺院の意義や意味を見いだせていないと感じています。寺院はただの「風景」となっており、このままではこの日本で長く続いてきた文化が大きく損なわれてしまうと危惧しています。そこで、新たに寺院をグリーフケアの場として“再構築”し、社会とのつながりを作るため、株式会社TERRAco.を立ち上げました。
株式会社TERRAco.は全国の寺院、僧侶に特化したコンサルティングを主事業に、日本全国の寺院の存在意義を“再構築“し、在り方を提示することをミッションとしています。
山田隆任 Yamada Takatoh
代表取締役 Project Designer
1972年、誓願寺の次男として生まれる。高校時代、芝居に魅了され、人と繋がり「コト」を表現し、成し遂げる素晴らしさを知る。その後、仲間と劇団を作るが3年で解散。大学卒業後、クリエイティブディレクター、講師、僧侶として活動。2022年に事業構想大学院大学の修士を取得し、事業構想家として株式会社TERRAco.を立ち上げる。
<代表メッセージ>
私は、名古屋市内の寺院に生まれ育ち、僧侶と臨床宗教師(取得中)の資格を持っています。現在、日本の多くの寺院が葬式仏教に係るその存在意義の一部しか活動していないことを鑑みると、寺院と僧侶にはまだ果たし切れていないたくさんの役割があります。そこで、寺院と僧侶の価値創造と地域共創に根差した事業を開発するため株式会社TERRAco.を設立しました。
「寺」は地域に住む人々の集いの場であり、学びの場であり、そして心の拠り所であったはずです。しかし、現代では儀式や行事を行うことで人々の心が癒されることが少なくなりました。また、「僧」そのものの意義や意味を見いだせていないのも事実です。「寺」と「僧」は現代にも通ずる形で、新たに“再構築”されていかねばなりません。深い悲しみ(グリーフ)や苦しみを持っている人たち、世の中に生きづらさや息苦しさを感じている人たちに対し、心の安寧や落ち着きを取り戻せるよう、寺院と僧侶がケアする仕組みづくりと仕掛けづくりを目指していきます。それを実行するのが、株式会社TERRAco.です。
全国には、7万7千もの「寺」があります。株式会社TERRAco.は全国の寺院、僧侶に特化したコンサルティングを主事業に、日本全国の寺院の存在意義を再構築し、未来の寺院関係者の在り方を提示することで、深い悲しみや苦しみを抱えて生きている人たち、世の中に生きづらさや息苦しさを感じている人たちへ、心豊かに生きる勇気を持ってもらうことをミッションとしています。寺院や僧侶が社会と繋がる場づくりとして、各寺院や僧侶の活動や想いをいつでも誰でも見ることができる寺院のポータルサイトを作ったり、気軽に僧侶へ相談ができる僧侶相談アプリで、若年層にも寺院や僧侶との接点を持ってもらえるような仕組みを提供します。さらに、「寺」の最も重要な存在価値であるグリーフケアの認知を向上させるため、グリーフケア認知イベントを企画し、多くの人たちにグリーフケアを知っていただきたいと考えています。また、地方で問題となっている空き寺対策にも目を向けていきたいです。
世の中で起こる事件や事故、災害など、いつ自身の身や身の回りに起こるかもしれない世の中に私たちは生きています。2011年3月11日の東北を襲った東日本大震災がこの事業のきっかけとなりましたが、世の中には様々な苦難が待ち受けています。寺院と僧侶の価値創造と地域共創は、さまざまな悲しみといろいろな苦しみを紡ぎ、解き放つことになると考えています。
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